すきっ歯の原因と治療法

2018年11月18日

歯並びの異常にはいろいろなタイプがありますが、歯と歯の間にすき間が生じている「すきっ歯」に悩まされている方は意外に多いものです。出っ歯や受け口のように、顔貌が変わるほどの大きな異常ではないため、治療を受けるべきなのかも迷われているかもしれませんね。ここではそんなすきっ歯の原因や治療法、費用などを詳しく解説します。

 

そもそも、「すきっ歯」って?

すきっ歯とは、主に上の歯列の真ん中にすき間が生じている歯並びです。専門的には「正中離開(せいちゅうりかい)」や「空隙歯列(くうげきしれつ)」などと呼ばれています。前歯という目立ちやすい場所に生じるすき間だけに、気にされる方も多いです。

 

すきっ歯になる原因とは

すきっ歯になる原因は、大きく2つに分けることができます。

 

[1]歯や顎の大きさの異常

私たちの歯は、基本的に生えてくる本数が決まっています。永久歯が28本、親知らずを入れると最大で32本生えてきます。これらの歯が比較的小さい状態で生えてくると、歯列の中にすき間が生じことがあります。あるいは、歯を並べるための顎骨が大きいと、自ずと歯と歯の間にもすき間が生じるようになります。

 

[2]歯列に悪影響を及ぼす習慣

歯並びは、日々の習慣によっても乱れることがあります。例えば、頻繁に頬杖をつく癖があると、顎関節や奥歯に過剰な負担がかかり、歯列全体が乱れることで、すきっ歯を引き起こすことがあります。あるいは、舌を前方に突き出す癖である「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」があると、前歯の歯並びが乱れ、結果的にすきっ歯となることもあるのです。

 

すきっ歯を放置することのデメリット

すきっ歯は、出っ歯や乱ぐい歯などの歯列不正と比べると、悪影響が少ないように思えますが、放置することでいろいろなトラブルが生じることもあります。

 

見た目が悪くなる

すきっ歯を気にされている方の主な悩みは、見た目の問題ですよね。とくに上の前歯に生じた隙間は、非常に目立ちやすいため、口元の審美性が低下する原因となります。

 

発音障害が現れる

歯並びというのは、発音にも深く関係しています。前歯の正中部にすき間が生じるすきっ歯では、言葉を発する際にも大きな影響が現れるため、発音障害が生じることもあるのです。

 

虫歯になりやすい

すきっ歯では、歯と歯の間にすき間が存在しているため、食べ物などが詰まりやすくなります。その結果、歯垢なども沈着しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも上昇します。

 

すきっ歯の治療法

すきっ歯は自分自身で治すことはできませんので、改善するとなると、歯医者さんでの治療が不可欠といえます。歯医者さんでは、以下に挙げるような方法ですきっ歯を治療します。

 

[1]ラミネートベニア

ラミネートベニアとは、セラミック製のチップを歯の表面に貼り付ける治療法です。すきっ歯では、正中部のすき間を埋めるようなチップを用いて治療を行います。治療に際しては、表面のエナメル質を一層削るだけなので、比較的負担が少ないといえます。

   

 

[2]ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングとは、歯の表面にレジンを盛り付ける治療法です。歯を多く削る必要がないため、歯にかかる負担が非常に少ないです。

 

[3]クラウン

クラウンとは、いわゆる「被せ物」です。歯を削る量は比較的多くなりますが、自然な形ですきっ歯を改善することができます。

 

 

[4]ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、マルチブラケットとワイヤーを用いた矯正法です。日本で行われている最もポピュラーな治療法であり、すきっ歯を根本から改善することができます。

 

[5]マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、透明な樹脂製のマウスピースを用いた矯正法です。患者さん自身が着脱可能で、見た目にも優れた矯正法ですので、ストレスなくすきっ歯を矯正することができます。

 

まとめ

このように、すきっ歯は単に見た目が悪くなるだけではなく、発音障害が生じたり、虫歯や歯周病のリスクを上昇させたりすることもある歯列不正です。それだけに、上述したような方法で改善することが望ましいといえます。もちろん、必ず悪影響が現れるような歯列不正ではないため、とくに気にならなければ、そのまま放置しても良いといえます。

 

当院のすきっ歯の治療はこちらからご確認ください。
すきっ歯の治療|ラミネートべニア・ダイレクトボンディング

 

 

 

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